2017年6月5日

スタッフブログリレー「大切にしているモノ」清水編


父と息子。


色んなかたちがあると思います。


年少期の父親への想い、憧れ。
思春期だった頃の父親の存在。
働くようになってからの父親との関係。




自分が大人になるにつれ
父という人がどういう人なのかが
理解できるようになってきて

わかるようになってきたから
共感できる部分と
歯がゆく感じる部分とがあって。





大阪で一人で暮らしていた父が
気にはなりながらも
連絡もせず

お正月、年に一度帰って
最初は優しく話を聞いてあげようと思っていても
お酒が入ると気弱になって後ろ向きな父の姿に

子供の頃の父親に対するイメージと
大人の男同士になった目の前の小さく感じる父


一緒にいるのがつらくなり腹立たしくなって
日帰りで帰った時もありました。

今思えば
帰ってくる息子との時間を
きっと楽しみに待っていただろうに。

その後
だんだんと距離を置くようになっていました。






父親が亡くなって15年。

自分が小さなころから
決して褒められる父親ではなかったし
喧嘩も絶えず
大変な時期もたくさんありましたが


今となっては穏やかな場面を思い出します。

いつもなぜか小学生の頃
一緒に立ち食いそばを食べた時の
優しい父の顔を思い出す。

父の死に際しては後悔しかないですが
今はずっと自分の近くに父を感じます。





今回のテーマの「大切にしているモノ」


キーチェーン





父が鍵をつけて毎日もっていたチェーン。
それを今は自分が毎日持っています。

きっと一生持っていると思います。



信心深くもない自分は
亡くなった人って
仏壇にもお墓にもいるようには感じられず

生きている時よりも近くに父を感じている今、
そう感じていた理由がわかったように思います。





父つながりでもう一つ

亡くなったときに当時のお客さまから
お花でもといただいたお香典で買ったベンジャミン。

15年経った今でも
我が家で緑の葉っぱをつけています。


奥さんが水やりをしてくれています。


父は自分の奥さんや息子には会っていませんが
きっとここで見守ってくれているでしょう。




さて、
自分は息子にとって
どんな父親でいられるんだろう。










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